ご意見・お問い合わせ
サイトマップ
プライバシーポリシー
EST普及推進事業とは ESTを目指して ESTデータベース ESTリンク集
* *
*   *
  交通エコロジー・モビリティ財団 交通環境対策部
 ESTモデル事業地域 三郷市・八潮市(埼玉県)
主な方向性
更新日時
公共交通の利用促進
平成21年1月
  ESTデータベース記載事項仕様
 
三郷ジャンクション最寄りのピアラシティ
図 三郷ジャンクション最寄りのピアラシティ
出典) スパービバホームHP
*
* * * *
(1)地域概要

 
対象国
 日本
対象都道府県
 埼玉県
対象市町村
 三郷市・八潮市
地域概要
 人口 21万人(従業者数 ***万人)
   (三郷市13万人、八潮市8万人)
 面積 48km
   (三郷市30km、八潮市18km
交通移動概要
 三郷市
  自動車
鉄道
バス
25.2%
51.3%
3.6%
 (平成10年度パーソントリップ調査)
 八潮市
  自動車
鉄道
バス
***%
***%
***%
 
       
       
(2)取組

  ○つくばエクスプレス開業を契機とし大規模郊外型商業施設も取り込んだ郊外都市型EST

概要

   

 三郷市、八潮市では平成17年(2005年)8月に市内を通り東京都心の秋葉原駅と茨城県内のつくば学園都市とを結ぶつくばエクスプレスが開業したことを契機に、鉄道不便地域としての自動車依存型都市から鉄道、バス利用促進型への以降を目指している都市である。
両市とも鉄道駅新設に伴うバス路線網再編が中心施策であるが、特に三郷市においては、放射方向高速道路の常磐自動車道と環状方向高速道路の東京外環道の交差部である三郷JCT周辺において、大規模な商業施設ピアラシティを核とした開発がされ、同時にバスなどが集約する交通結節の整備やバス網の再編を行うことで、効率的でサービスレベルの高い交通網の形成を図っている。
 EST事業においては、隣接する2市が共同でモデル事業地域となっている。

   
  地域計画での位置づけ
   両市とも総合的な計画での明確な位置付けは見受けられない。
   
  ESTに係る目標値
   

概算排出量
 概算排出量:212万t−CO/年間
  (21万人×10.1t―CO/年間)
 概算自動車排出量:47.8万t−CO/年間
  (21万人×1.8t―CO/年間)
 目標年次:平成19年度
  三郷市
   CO削減量:3,500t―CO (2市合計)
   (対平成16年度費公共交通利用率1%アップ)
  八潮市
   三郷市記載欄に含まれる
   (対平成16年度費公共交通利用率0.9%アップ)

   
  取組手法
       
低燃費車導入
道路整備
交通管理の高度化
公共交通改善
歩行者空間の充足
行動変容
その他
-----
-----
-----
-----
駅前広場整備
アクセス道路整備
-----
バスネットワーク再編
共通ICカード
情報提供システム
高速JCT周辺大規模商業施設交通ターミナル整備
高速バス&つくばエクスプレスライド
自転車ネットワークの充実 バスマップの充実 大規模商業施設による宅配便導入
  バスネットワーク再編と結節改善
   

 2005年のつくばエクスプレス開業、同時期に三郷JCT最寄の「ピアラシティみさと」開業に併せて、2つの市内のバス網を改編し、新駅、既存駅およびピアラシティに新設した交通ターミナルを中心とした再編を行った。

 
  高速JCT周辺大規模商業施設交通ターミナル整備
     2005年に開業した複合大規模商施設「ピアラシティみさと」は約3000台の駐車場があり、高速道路インターにも隣接することから広域から多数の自動車来客のある施設である。これに対して、同施設の中央部まで乗り入れるバスターミナルを整備し、バス再編に応じて乗り入れバスを増やすことで、三郷市、八潮市の近隣からの来客については公共交通への転換促進を図った。
 
  大規模商業施設による宅配便導入
     三郷JCT周辺の開発地にある商業など複合施設ピアらシティの来客を対象に、公共交通や自転車などでの来訪を間接的に促すため、買物商品の宅配サービスを導入している。
 
 
(3)効果

  実施の効果
   
 
 
削減量(t-CO)
目標達成率(%)
効果持続性
他地域展開性
低燃費車  
 
 
 
 
道路整備 駅前広場整備
-
-
-
交通管理          
公共交通 TX開業
-
-
コミュニティバス導入
 
 
×
歩行者 駐輪場整備
自転車通行帯整備
-
-
-
-
行動変容 MM
-
-
-
-
その他  
 
 
 
 
 
7010
200
 
 
×:継続した投資が必要  ※:地域特性や条件が必要
  効果検証の手法の特徴
    以下の調査や実績を用いて、概算で試算されている。
 ・つくばエキプレス利用者調査に基づく転換率
 ・大規模商業施設への自動車来店台数
 ・バス乗降客数
       
 
(4)評価

     三郷市、八潮市はつくばエクスプレス開業までは鉄道不便地域を市域内に多くもち、自動車依存型になりやすい立地であった。このため、朝夕には駅までの送迎車両と路線バスが集中し、さらに十分な交通容量に達していない交差点などで混雑が発生しやすいなど問題があった。これに対して2005年に開業したつくばエクスプレスにより都心まで20分程度で到達可能になり、またこれに応じてバス網の再編がしやすい環境にあった。
 開業後には、他路線利用客の鉄道利用駅のシフトが起こったとともに、既存の自動車送迎者についても、駅前広場の改良や、それに関連するアクセス交差点の改良が着実に進んだ事により、路線バスの定時運行信頼性の向上となり、公共交通への転換がしやすい条件が揃ったと言える。この点で、LRTの導入などと同類の新線開業効果を引き出す施策が中心である点で、他都市での展開や導入の参考には注意が必要である。
 また、高速道路インター近くに開業した大規模ショッピングセンターについても、開業前から交通網の再編の中に考慮して、ショッピングセンター内にバスターミナルの新設に成功するなどが実施できている。
結果として、郊外型の自動車依存度が増しやすい状況にあった中、公共交通への一定の転換には成功している。これによりCO2の削減量も2市合計での目標3,500トンに対して実績からの算出では7010トンと約2倍程度の削減に成功している。但し、つくばエクスプレスの開業効果期間を過ぎるとともに、ハード整備は一段落することから、地域での継続的でかつ質の高い公共交通環境の提供や、MMなどによる持続的な利用の促進などをできるかが、課題といえる。
 また、同地域では首都高速三郷線八潮パーキングエリアとつくばエクスプレス八潮駅間が約200メートル(徒歩6分程度)と近接する立地を生かし、茨城県方面から都内に向かう高速バスの乗客が都心方面の道路混雑状況に応じて八潮パーキングエリア経由でつくばエクスプレスに乗り換えられることで、交通手段の選択肢が増え、公共交通の利用促進が図られると考えたものである。検討、試行を平成18年から開始したものである。同試行においては、道路混雑状況に応じて期待通りに八潮駅への乗換えを行う高速バス乗客が居たことから現在、社会実験を踏まえ、平成21年度より本格実施に移行する見込みである。本施策は、三郷市、八潮市内での交通結節機能が発揮された施策の一つとなっており今後は高速バスと鉄道が連携することによる定時性、速達性の向上が総合的には過度な自動車利用の抑制になるのかなどは、推移についても注目されるものである。
 なお、ESTモデル事業としては隣接市が連携して実施しているが、上位の計画段階では個々の市が独立して対応を行っているようであり、圏域としての総合的な方策や戦略の実施については、試行途上である。
     
 
(5)連絡先、関係窓口

    三郷市 環境経済部 交通対策課.
電話 048-953-1111(代表).
八潮市 南部事業推進課 新市街地整備係 
電話048-996-2111(代表)
 つくばエクスプレス沿線整備関係窓口
目次
 
 
*   *
 
*