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  交通エコロジー・モビリティ財団 交通環境対策部
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BRT路線の様子
図 BRT路線の様子
(出典: Applicability of Bogot_'s TransMilenio BRT System to the United States , Bogota Report May 2006,FTA)
トランスミレニオ路線図
図 ボゴタ市 トランスミレニオ路線図
1998年から2005年にかけての交通手段分担の変化
図 1998年から2005年にかけての交通手段分担の変化
(出典:TransMilenio S.A)
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(1)地域概要

  対象国
 コロンビア
対象州
 −
対象市
 ボゴタ市
地域概要
 市人口 約678万人(05年国勢調査、ただし実際には800万人とも言われている)
 面積 1,587km
交通移動概要
 自動車:約20%(推定値)
 公共交通(バス等):約70%(推定値)
       
       
(2)取組

  ○トランスミレニオ(BRT)を中心とした公共交通ネットワーク

概要

   

 ボゴタ市当局は,1995年にJICA(国際協力機構)の支援の下で策定した都市交通マスタープランの中で,バスをベースとした都市内幹線輸送システムの導入を計画した。
 その後,フィージビリティスタディ(1998年)を経て,都心部への自家用車のピーク時流入規制(ナンバープレート規制)や歩行者専用道路の整備とあわせて,バス専用道路と乗継ぎターミナルの整備を行い,2000年にBus Rapid Transit(略称BRT)である幹線支線型バス輸送システム(トランスミレニオ)を導入した。
 本導入により、大幅にバス利用者が増加し、バスを中心とした公共交通強化策の成功例として注目されている都市である。

   
  ESTに係る目標値(BRT導入によるCOの削減推定値)
     相対的に環境負荷の大きい民間バスを徐々に減少させることで,2016年には約40%のCOを削減できると推定されている。
   
  取組手法
       
低燃費車導入
道路整備
交通管理の高度化
公共交通改善
歩行者空間の充足
行動変容
その他
×
×
連節バス
GPS:車両位置管理、
ICカード:乗降客数カウント
BRT(バス専用道路)
都心部における歩道整備
  BRT(トランスミレニオ)
   

 2000年に導入が開始され順次延伸している、バス専用道路と、鉄道駅レベルのバス乗り継ぎ拠点の整備、連接バスの採用、バス網の再編などを総合的に行い、交通軸を明確化した上でサービスレベルを向上させたシステム。トランスミレニオ(TransMilenio)は、同システムの名称。バス専用道路区間は片側2車線となっているため、特急運行などでは追い抜きも可能である。
 2006年末の時点で,支線バスを含めた総延長532km(うち,バス専用道路84km)のシステムで将来的にあと300kmの延伸が計画されている。
 また同システムには非接触式のICカードが乗車カードとして導入されており、改札通過効率を向上させているとともに、乗降客の緻密な把握に貢献している。

 
  連接バスの導入
     ボゴタ市では660以上もあるバス事業者間の競争が激しく、結果としてメンテナンス不足で燃費も悪く排ガスの多いバスの運行が常態化していた。トランスミレニオでは、乗車人員数が多く、既存のバスに比べれば燃費効率の良い連接バスを導入し、利用の転換を図ることで、二酸化炭素削減などに寄与している。
 
 
(3)効果

  1)実施の効果
   

1.自動車交通の成長管理
 別図にあるように、個人自動車利用の低減に貢献している

2.公共交通利用の促進
 トランスミレニオ単体での利用者数は増加。他方で既存のバスは再編の影響もあり利用は減っていることもあり、総量としての利用変化の判断は難しい。

3.大気汚染物質排出量削減
 車両更新効果の面では削減できている。
 個人自動車利用の低減による効果は、バス専用道路の導入に伴う一般車線の渋滞増加の指摘もあり明確でない。

   
  2)効果検証の手法の特徴
    詳細は確認されていない。
       
 
(4)評価

     BRT導入以前のボゴタは,市当局により認可された660以上ものバス路線に加え,未登録のフリー乗降バスによる利用客の奪い合いが相まって,都心部の交通混雑とバスサービスの低下(平均速度10km/h以下),メンテナンス不足の旧式車両による大気汚染が問題となっていた。
 ボゴタ市では,この問題を改善するために,20年以上前より都市内の幹線輸送を担う交通機関の導入の検討を行っており、2000年に導入されたトランスミレニオは,2006年末の時点で,支線バスを含めた総延長532km(うち,バス専用道路84km)のシステムとなっている。
 ボゴタでの成功は、このように既存の混乱したバス運行が整除化された効果である点も重要である。
 将来計画として、2015年には延長300km以上のバス専用道路の建設が計画されており、今後更なる公共交通サービスの向上と環境負荷の軽減が期待される。
     
 
(5)連絡先、関係窓口

   

TransMilenio
Tel_fono 220 30 00 Ext. 1102, 1114   
Fax (571) 3249870/80
英語版ホームページ http://www.transmilenio.gov.co/transmilenio/home_english.htm

目次
 
 
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