宇都宮市では、人口減少社会や少子・高齢社会を見据えて、ネットワーク型コンパクトシティの形成を目指しており、交通ネットワークが整備された利便性の高い都市づくりに向けて、基幹公共交通となる新交通システム(LRT)の導入やバスネットワークの再編に取り組んでいます。 しかしながら、現状においては、自家用車に頼らざるを得ない状況となっており、過度な自家用車利用から発生する環境負荷の軽減や交通渋滞の緩和をはかるためには、公共交通ネットワークの整備に合わせて、関係者や利用者の公共交通に対する理解を深めていただくことが必要です。 そこで、本セミナーの前半では、筑波大学の石田先生より環境を含めた総合的な視点から公共交通システムのあるべき方向性についてご講演いただき、続いて、国内でLRTを導入し、コンパクトシティの施策を推し進めている成功事例の富山市よりご講演いただきました。 また後半ではパネルディスカッションを行い、石田先生によるコーディネートで、富山市に加え、早稲田大学の森本先生や宇都宮市副市長ら当事者をパネリストとして参加いただき、宇都宮市における公共交通ネットワークの構築に向けて検討しました。