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EST普及推進事業とは ESTを目指して ESTデータベース ESTリンク集
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  交通エコロジー・モビリティ財団 交通環境対策部
 ESTモデル事業地域 福山市(広島県)
主な方向性
更新日時
公共交通の利用促進
平成19年2月
  ESTデータベース記載事項仕様
 
 
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中心部ループバス実験の利用実績
図 中心部ループバス実験の利用実績
出典)福山都市圏交通円滑化施策 ・中心部ループバス・バスロケーションシステムの実施結果について,福山河川国道事務所記者発表
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(1)地域概要

 
対象国
 日本
対象都道府県
 広島県
対象市町村
 福山市
地域概要
 人口 45万人(従業者数 19万人)
 面積 518.07km
交通移動概要
  自動車
バス
鉄道
65.7%
9.9%
9.1%
 (通勤時“備後・笠岡”平成12年度)
       
       
(2)取組

  ○地域メディアと連携したBingo−EST

概要

   

 自動車移動が中心の福山市において、鉄鋼系大規模事業所や大規模商業施設が郊外に立地することで、通勤は自動車に頼ったものとなっている。また中心市街地への通勤についても、バス利用が急速に低下していることから、自動車に依存した意識事態の変容を促しながら各種交通まちづくりを推進することが必要となってきている。
この中で、

   
  地域計画での位置づけ
   
 
計画種類
環境基本計画
温暖化対策実行計画
総合交通計画
交通円滑化計画
計画など名称 福山市地球環境保全行動計画 福山市地球温暖化対策実行計画(第2期) 福山市総合交通計画 福山都市圏交通円滑化総合計画
策定年次 平成7年
1995年
平成16年
2004年
平成9年度
1997年度
平成14年度
2002年
目標年次 明示されていない 明示されていない 平成13年度
2001年度
平成19年度
2007年度
環境関連目標値
(CO
数値目標は明示されていない 2004年度を基準年として温室効果ガス総排出量を5%削減
(市役所関連のみ)
数値目標などは明示されていない CO排出量の7%減
注)7%減は「都市圏内の各主要地点から福山中心部(福山市役所)までのピーク時およびオフピーク時の所要時間差の2/3程度の時間短縮」による効果として見込んでいる
   
  ESTモデル事業に係る目標値
   

概算排出量:454万t−CO/年間(45万人×10.1t―CO/年間)
概算自動車排出量:81万t−CO/年間(45万人×1.8t―CO/年間)
目標年次:平成20年度
二酸化炭素排出:2.7万t−CO/年間:7%減(対平成14年度比)
BEST運動参加者数 2万人(平成19年度時点)

   
  取組手法
       
低燃費車導入
道路整備
交通管理の高度化
公共交通改善
歩行者空間の充足
行動変容
その他
****
***
**
**
**
     

レンタサイクル
ループバス
バスロケーション・交通情報提供
ゾーンバスシステム

  TFP
BEST運動
フォーラム
時差出勤
  BEST運動
   

 地域FMの「FMふくやま」が実施しているファンカードシステムと提携し、ノーマイカーデー取組みであるBEST(Bingo Environmentally Sustainable Transport)運動に登録、参加すると毎月提携事業所(約80事業所)などから提供されているプレゼントが抽選で得られる取組み。
 月1回以上、車以外での通勤やピーク時間を避けての通勤などを呼びかけており、実際の参加状況などはインターネットを介して参加会員が自主的に報告する方式となっている。
 福山都市圏では従来、行政中心型で平成15年度3日間、平成16年度5日間のノーマイカーデー呼びかけを行い、取組み期間延べで56百人規模の参加を得た。この間の成果から、ノーマイカーデー参加のメリット必要性が認識され、地域FMとの連携に至っている。

 
  レンタサイクル
     福山市の玄関駅であり、新幹線停車駅ともなっている福山駅にて30台規模のレンタサイクルを実施。レンタサイクル貸出場は駅前広場整備に伴い新築された駅前広場地下駐輪場(約700台)の中に設置されている。
 主に鉄道により来訪して街中を回遊などする人向けで設置されている。利用料は1日150円。
 
  ループバス
     福山駅南口と同南側に広がる中心市街地とを巡回するループバス。既存の路線バスは駅前までの放射型系統が中心で、かつ方面が分散することで運行本数も多くない。この点を解消する役割で、導入を試行しているもの。平成16年度に延べ4ヶ月間試行し一定の利用があった。平成18年度は、市民ワークショップを介し検討を継続中である。
 
  フォーラム
   

 福山都市圏では、平成11年度より、「ふくやま・交通・まちづくりフォーラム」を実施してきており、開催年度によりテーマは変動があるが、平成18年度までにほぼ毎年1回開催している。平成18年度は「みんなで考える福山『交通まちづくり』フォーラム」と題して小学校におけるTFP活動などを紹介した。

 
  交通情報提供・バスロケーション
     ループバスの運行試行時に、同バスの運行情報の提供として携帯電話WEB閲覧での情報提供や、仮設情報端末を使った提供を約4ヶ月間行った。本試行を基に本格導入に向けた検討途上とのことである。
 
  ゾーンバスシステム
     郊外部でのバス路線の統廃合なども背景に、市内の路線バスにゾーンバスシステムの導入が提案され、一部北部地域で取組みが開始されている。但し、従来の中心市街地直行型から乗り継ぎ型に変更されることに対する乗換え抵抗に対する疑念も生じているようであり、推移を見守っている状況である。
 
  TFP
   

  平成18年度は市内のモデル小学校の5年生を対象に、COを減らすための行動プランを作成し、同居の家族に提案する方策を実施した。また、取組みについては、同小学校の生徒自らが市内の大規模ショッピングセンターや交通フォーラムの会場において、環境問題学習発表を行い、取組み成果の認識を高めるとともに、一般に向けた広報・啓発にも役立っている。

 
 
(3)効果

  実施の効果
   

交通移動の変化 
●1.BEST運動参加者数 3488人(平成19年3月実績)
●2.BEST運動によるCO削減量(平成19年1月~3月実績)
   1086t−CO/3ヶ月間

   
  効果検証の手法の特徴
    ●速度変化の把握
 渋滞損失時間、所要時間の変化
 所要時間=f(方面別BEST運動参加台数)
 過去の実験時調査に基づく推定式を算定している。これを用いて、
 方面別参加台数から所要時間、渋滞損失時間を予測して算出している。
●温室効果ガス排出削減の試算方法
 (BEST運動参加台数)×(削減距離)で算出
       
 
(4)評価

     福山市では、平成11年度から「交通フォーラム」を開催し、平成14年度には「福山都市圏交通円滑化総合計画」を策定し平成15年度、平成16年度と期間を徐々に増やしながら社会実験を行うなど、継続的にかつ段階的に円滑化の取組みが進んできた。これまでの成果により、地域FMとの連携策の必要性認識と実際の連携に至ったものであり、継続は力なりの良例と見なせる。
 他方で継続的な取組みが進みつつも、地域の方の交通利用の意識が大きく変化しない中で、公共交通利用者の減少傾向、自動車利用の増加傾向はなかなか改善していないの点もあり、平成18年度後半から実施されたBEST運動を契機に、市民意識を変えつつ、その他の利用転換などの転換策により効果が発揮され、平成19年度末で目標の7%のCO削減が達成できるか、引き続きフォローし推移を見守る必要がある。
     
 
(5)連絡先、関係窓口

    福山市 建設局都市部 都市交通課
電話番号 084-928-1209
FAX番号 084-928-1735
メールアドレス toshikou@city.fukuyama.hiroshima.jp
HP  http://www.cgr.mlit.go.jp/fukuyama/enkatsu/index.html
目次
 
 
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