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(1)地域概要 |
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●対象国
韓国
●対象県
京畿道
●対象市
ソウル市
●地域概要
市人口 1028万人:2002年
面積 606km2
●交通移動概要(2001年) |
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自動車分担率
公共交通分担率
自転車
徒歩 |
**%
46.3%
%
%
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(2)取組 |
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○人口1000万人を越える大都市で、自動車優先を見直した集中的な取組み
●概要 |
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自動車交通需要が伸び続けるソウル市において、市長の強いイニシアチブにより、老朽化した高架高速道路を撤去して、下部に埋もれていた都市河川を景観拠点および歩行者空間として再生させた他、何百もの民間事業者が統制なく行っていた市内バスサービスを、すべて市長直下の事業に再編し、ブラジルのクリチバ市に倣い階層的路線網システムに完全変更し、バス専用走行路の確保やITSを活用した運行管理などを取り入れることで、バスシステム全体の再生を図った。
同時に、路上駐車の管理方法の変更などを伴うことで、大きな混乱を起こすことなく、バスや地下鉄などの公共交通機関への手段転換を成功させている。都心部では、大型交差点のチャンネライゼーションを見直すことで歩行者空間の充実を図っている。 |
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計画種類 |
都市ビジョン |
交通計画 |
計画など名称 |
ソウルビジョン |
バス体系改善事業 |
策定年次 |
2002年 |
同左 |
目標年次 |
2006年 |
同左 |
環境関連目標値
(CO2) |
清らかで魅力ある世界都市ソウル
市政目標として
・市民の幸福指数
・ソウルの経済指数
両方の向上で競争力引き上げ |
バス路線と運営体系の全面的な改編により、乗用車の通行量減少を図る
地下鉄、バスなどの公共交通による輸送分担率を現行の46.3%から75%に高めるとしている |
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注)次より作成:地域の均衡的発展を目指すソウルの新4ヵ年計画(「ビジョンソウル2006」)、
クレア海外通信(海外事務所だより) |
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●ESTに係る目標値 |
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概算排出量:***
目標年次:***
公共交通機関利用者数:***
公共交通運行速度:速くて便利なバス運行(18.3→23.6→40.0km/h)
出典) http://japanese.seoul.go.kr/traffic/traffic_2.html
地下鉄、バスなどの公共交通による輸送分担率を現行の46.3%から75% |
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●取組手法 |
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低燃費車導入 |
道路整備 |
交通管理の高度化 |
公共交通改善 |
歩行者空間の充足 |
行動変容 |
その他 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
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バス
CNG |
外郭の高速道路整備 |
道路交通とバス交通の管理 |
路線再編、事業体制変更、優先方策、バスロケ、ICカード |
清渓川再生、南大門交差点改良他 |
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●清渓川再生 |
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清渓川(チョンゲチョン)再生事業は、都心部にあった暗渠の清渓川(チョンゲチョン)約6kmを、上部にあった多車線高架式高速道路を撤去し、暗渠を排除した上で緑豊かで、開放感のある河川空間として再生した事業。
再生に伴い、上部空間を通行していた日交通量約12万台の処理が懸念されたが、各種交通対策により、大幅な悪影響を生じさせず導入に至っているようである。
再生後は都市の賑わい空間として、多数の来訪があり、都市空間再整備の成功例として注目されている。
詳細は、ソウル市によるホームページなどで公開がされている。 |
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●BRT |
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何百もの民間事業者が統制なく行っていた市内バスサービスを、すべて市長直下の事業に再編し、ブラジルのクリチバ市に倣い階層的路線網システムに完全変更し、バス専用走行路の確保やITSを活用した運行管理などを取り入れることで、バスシステム全体の再生を図ったもの。 |
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(3)効果 |
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●1)実施の効果 |
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1.公共交通利用の促進
バス専用レーンの無い路線の約6倍の乗客利用がある |
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●2)効果検証の手法の特徴 |
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1.公共交通利用の促進
交通機関分担率調査 |
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(4)評価 |
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ソウル市の現市長は、市長就任以前から、クリチバ市の交通戦略に強い関心を持っていて、同市をはじめ先進事例を見習い、短期間で、自動車指向から、バスや歩行者を指向する戦略への転換を図り、具体像を実現させた。
その点で首長の意識や政治力の高かったことが導入の背景にある点はある程度ある。
明確な方針の転換と、道路交通運用の工夫など細部まで行き届いた配慮に基づく戦略は、短期間で、ソウル市のバスを中心とする交通体系のイメージを大きく変換させた。これだけの大都市で、これだけの大胆な変換を実施できたこと自体が評価に値し、その中身についても、情報通信技術の活用など先進的技術を取り入れている点で評価に値する。 |
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(5)連絡先、関係窓口 |
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ソウル市庁 代表問合せ口
■メールアドレス japanese@www.metro.seoul.kr |